こんにちは、シノです。
これまでの2記事で、
仮説について以下のように整理してきました。
1記事目:「ほぼすべてのことは仮説である」
- 世の中の常識も含め、すべての情報は仮説にすぎない
- 「何を採用すべきか?」を考えることが大切
2記事目:「科学的な検証」と「日常的な検証」
- 仮説をどう検証するのか?その方法を整理
- 科学的な検証(データに基づいた実験)と日常的な検証(個人の経験に基づく検証)の違いを記載
- 「どの仮説を信じるべきか?」については少し触れただけ
情報があふれる現代では、
何が本当に正しいのかを見極めるのが難しくなっています。
SNSやメディアでは、
毎日のように「これが絶対に正しい!」という情報が飛び交っていますが、
果たしてそれは本当に信じて良いものなのでしょうか?
今回は、
「どの仮説を信じ、どの仮説を疑うべきか?」
を見極めるための視点をお話ししていきたいと思います。
すべての情報は仮説である
まず前提として、
1記事目でも書いたように、
「僕たちが信じていることのほとんどは仮説にすぎない」
という意識を持つことが大切だと考えられます。
- 「朝食は健康に良い」
- 「運動すれば寿命が延びる」
- 「お金持ちになるには○○すればいい」
これらは一見すると確定した事実のように思えますが、
実際には状況や前提条件によって変わる仮説にすぎません。
仮説である以上、
「本当に正しいのか?」
「自分にとって有益なのか?」
を見極める必要があります。
仮説の分類とその活用法
仮説は、大きく次の3つに分類できます。
1:確立された仮説(科学的に検証済み)
科学的な方法で検証され、再現性が確認されているもの。
例:「地動説」「ニュートン力学」「ワクチンの有効性」
活用の仕方
基本的には信頼し、実生活に取り入れて問題ないかと思います。
ただし、盲目的に信じるのではなく、
最新の研究や状況の変化にも目を向け、
柔軟にアップデートする姿勢も大切です。
仮説が正しいと言えるかどうかは、
個人差がある可能性があるため、
「自分に合っているか?」を試すことも大切なことです。
2:未確定の仮説(検証途中・証拠不十分)
科学的なデータが不足している、またはまだ検証中のもの。
例:「宇宙人の存在」「ブラックホール内部の構造」「新しい健康法」
活用の仕方
最新の研究動向をチェックしつつ、過信しないことが重要です。
影響が大きい仮説、もしくは正しいと信じられるなら、
エネルギーをかけて検証する価値があると言えるかと思います。
3:経験的な仮説(個人の経験・社会通念)
科学的な証拠がなくても、
個人的に、あるいは社会的に効果がある、効果がないと感じている仮説。
例:「朝食を食べると頭が働く」「努力すれば成功する」「満月の日は感情が揺れやすい」
活用の仕方
科学的根拠がなくても、自分にとって有益なら活用する。
ただし、
「社会通念や一般的な意見があるからといって、
それが自分にも当てはまるとは限らない」
と認識することが大切です。
仮説を検証する際に意識したいこと
すべての仮説を検証するのは不可能なので、
優先順位をつけることが大切です。
1:科学的に検証された仮説でも、自分に合っているか確認する
科学的に正しいとされることが、
必ずしも自分に適しているとは限りません。
期間を決めて試し、合わなければ調整する姿勢が重要です。
例:「朝食を食べると良いと言われているが、自分にとってどうか?」
一般的に「朝食は健康に良い」とされていますが、
自分にとってどうかを試してみる価値があります。
例えば、1週間朝食を抜いてみて、
体調や集中力の変化を観察するなど。
2:簡単に検証できる仮説は積極的に試す
短期間で試せるものは、リスクが少ないため積極的に試してみる価値があります。
例:「この勉強法を1週間試してみると、集中力が上がるか?」
ある勉強法が効果的と聞いたら、1週間試してみて、
集中力や理解度が向上するかを確認する、など。
3:長期間の影響がある仮説は、途中経過を観察しながら検証する
すぐに結論が出せないものは、
定期的に経過を観察し、必要に応じて調整します。
例:「この食事法を続ければ、10年後に病気のリスクが減る」
ある食事法が10年後の健康に良いとされている場合、
1ヶ月後、3ヶ月後、1年後などの途中経過を記録し、
小さな変化を確認しながら調整していく、など。
4:影響が小さい仮説は、優先度を下げて検証する
影響が小さいものは、焦って検証する必要はなく、
必要性が高まったときに検討します。
例:「どのコーヒー豆が一番美味しいか?」
「どのコーヒー豆が一番美味しいか?」など、
必要性が低いと感じるものは、
気になったときに試してみる、など。
まとめ
- すべての情報は仮説である
- 仮説には3つの種類がある
- 確立された仮説(科学的に検証済み)
- 未確定の仮説(検証途中・証拠不十分)
- 経験的な仮説(個人の経験・社会通念)
- 仮説を検証する際には、以下の点を意識する
- 科学的に検証された仮説でも、自分に合っているか確認する
- 簡単に検証できる仮説は積極的に試す
- 長期間の影響がある仮説は、途中経過を観察しながら検証する
- 影響が小さい仮説は、優先度を下げて検証する
情報が溢れる現代では、
「どの仮説にエネルギーを注ぐべきか?」
を適切に判断することが求められます。
すべての仮説をそのまま受け入れるのではなく、
どのように分類し、どのように活用すればよいのかを意識することで、
より冷静かつ合理的な判断ができるようになるはずです。
仮説は固定されたものではなく、常に変化するもの。
だからこそ、
自分にとって有益な情報を取捨選択しながら、
柔軟に対応していくことが大切だと思うのです。
それでは、
最後までお読みいただき、ありがとうございました!